アトリエに身をゆだねる

「子どもにとっても、大人にとっても」に掲載させていただいたお子さまが再び参加してくれました。お母さまからお子さまの様子やご感想を送っていただいたのでご紹介します。(掲載許可はいただいております。)

『私もとてもリフレッシュできました!娘はアトリエを出てすぐに爆睡。出し切ったー!って感じでした。

最近動画を見たいと、デジタル依存になりかけていましたが、今日はおもちゃでゆっくり遊べました。』とのことでした。

車が集会所を出る時にはすでに爆睡!その間、3分も経っていません。

絵の具をしていた30分はかなり集中していて(静かに興奮してた、ようにも見えました)、筆を置いてから、一度お母さんに甘えるようなしぐさも見られていたので相当疲れていたのでしょう。

起きた後「色水あそびをしました」と送ってくださった写真がこちら。

手洗いを「色水あそび」ととらえたお母さまが素敵です。最後の手洗いまで楽しんでもらえて絵の具も本望です!

これだけでもうれしかったのですが、

次の日持ち帰った絵を部屋に飾った時の様子がこちらです!

背中からも喜びが伝わってきます💕💕💕

起きてすぐはスルーしたそうですが、思い出したのか、じりじりと近づいて目の前まで見に来たとのこと😍

写真とともに送られたきた文章はこちらです。

『寝ている間に、描いた絵をリビングに飾ってみたところ、朝起きてすごく喜んで、何度も指差し、イスを使ってなんとかサイドボードによじ登っていました。破ってしまうかも?と思いましたが、優しく絵を撫でで降りてきました。

夫も「丁寧に扱うことができるんや!」と驚いていました。これは本人が心から楽しんで気に入っているからなんだとジーンとしました。』

帰る用意をしている時に、目の前にあった絵がなくなって(丸めたので視界からなくなった)、粘土が入ったボウルをなかなか離さなかった姿から、楽しいもの(こと)がなくなってしまうことへの抵抗が見られていました。

なくなったと思っていた絵があったー!と再会を喜んでいるかのようにも見えます。

絵に限らず自分が生み出したもの、作ったものに思いが入っていると自分の分身のように思い、大事に抱えて持って帰ったり、そばに置いておく姿があります。私たち大人もそうすることありますよね。

そんな絵を丁寧に持ち帰り、おうちに飾ってくれたことで、自分自身をも「大事にしてくれている」「丁寧に扱ってくれている」ことを感じてより一層喜んでいたのかもしれません。

アトリエで「やってみたい」を思い切りすることで、

「こぼしたらダメ、はみだしてはダメ、元の場所にもどしてほしい、そんなに使ったらもったいない!と思っていたけど、そうじゃなくていいんだ」

と、子どもが”何か迷惑をかけてしまわないか”、と常に気を張っては「すみません」が口癖になってしまっているお母さんたちも、ダメだと思っていたことが面白い!子どもっていろいろ感じて考えてるんだ!と新たな姿を発見する良い機会にもなっています。

お子さまの様子を見守りながらポツリと「こんなに絵の具だけをずっと見ていることって初めてかもしれません。なんか癒されますね。」

とおっしゃいました。

初めてアトリエに来た時に、

「ここでダメなことは何もないですよ。」と言われて

「何してもいいんだ~」と肩の力が抜け、アトリエという場に委ねてくださったことから、気を張る必要がなくなって、これまでお子さまだけにいっていた意識が、色の変化や美しさを純粋に楽しめる心の余裕へと移っていったからだろうと思います。

「子どもも大人もリフレッシュできた」

「いいよ、どうぞ、と見守ることが、子どもの探究心や思考力、集中力につながっているんだ」

「前までは散らかしたら、もうー!💢となっていたのに、いいこと考えたね!と見え方が変わった」

アトリエで過ごす中で心が動いて、気持ちの変化を実感されたことを、こうして伝えてくださることが本当にうれしいです!

「こうしなければならない」ことから解放されて、やってみたいことができる喜びを共に感じられる場所として、一人でも多くの方に過ごしてもらえたらいいなと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です